2010年01月14日
本 『今日の風、なに色?』
ヴァン・クライバーンコンクールで優勝された辻井伸行さんを知った時 いつかは読もうと思っていた本だった。伸行さんを育てられたお母さんが 伸行さんの小さい頃の様子を書かれた本だった。
伸行さんが全盲とわかり 絶望と不安の中 手探りで始められた子育ての中で お母さん自身が 色々な事に気付いて前向きに進んで行かれる様子が書いてあった。
伸行君が6ヶ月頃に 全盲の作家福沢美和さんを知り 彼女の生き方を知ってから それなら『この子にはこの子なりに輝く日が来る。伸行らしく生きてゆける道が現れるはずだ』と確信されるようになる。
幼稚園の頃 色を理解させる為に 『りんごの赤、バナナの黄色・・・』と教えていたら『じゃあ 今日の風は何色?」と聞いてきたとか・・・。
音楽だけでなく 自然の中へも積極的に連れ出して行って 伸行君を育てられた。
お母さんとの2人3脚で成長していく伸行君の様子や お母さんの前向きな姿勢に 感心するばかりだった。
『伸行がいてくれたからこそ 人生が広がった、充実した人生になった』というお母さんの言葉、凄いと思った。
Posted by モッチ
at 06:59
│Comments(0)