2008年09月18日
本・『ホームレス中学生』
少し前に巷で話題になっていたので ちょっと読んでみようという気になった。お笑い番組は殆ど見ないので 著者の事は知らなかったが、本が出てからテレビで見て ああこの人かと思った。
タイトルが強烈で 一体どんな生活を送ったのかと思いながら読んでいった。
著者が中学二年生の時 最愛のお母さんが突然癌で死亡、おばあちゃんも後を追う様に死ぬ。おまけにお父さんが同じ癌に罹り 会社をクビになった。不幸続きでついに差し押さえで住む所がなくなる。 お父さんが突然の『解散!』宣言をし 公園で一人だけの野宿生活を始める。でも一ヶ月弱で 事情を知った友達の家にお世話になる事に・・・。そしてその後は周りの人の世話で 生活保護を受けられるようになり、兄・姉・との三人で貧乏・空腹に耐えながら何とか生きてきたという筋だった。
当時大学生だったしっかり者のお兄さんがいたとはいえ、地域の人たちの大きな支えで生きてこられたという話だった。いまどき こんな苦労をした若者が「吉本新喜劇」にいたのかとびっくりした。
人情のあつさはさすが大阪だなあと思った。
巻貝をモチーフに中をくり抜いてある滑り台だけれど、その当時は色が茶色でまきまきウンコにしか見えなかったので『まきふん公園』という愛称で子ども達に呼ばれていたらしい。筆者が暮らしていた滑り台の中。
Posted by モッチ
at 16:48
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